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人道問題小説「お砂糖」  蒔苗昌彦


【序】

 砂糖。たとえ刹那であろうと、その味は、人に幸福感をもたらす。

  a.一説によると

  b.津軽開拓団

  c.やさぐれジャーナリスト

  d.超・特別捜査員

  e.或る現象

【一】

 体内に入った砂糖は、すばやくエネルギーを起こし、細胞の動きを活発にします。

 一二三四年 蒙古、金を滅ぼす。

 よりあいっこ、どしたばして?

(集まり、どうでしたか?)

 ああ。やっぱし、ゆってらどり。

(ああ。やはり噂は本当らしい・・・)

「ごっ君、ごっ君」

「あ?・・・ おう、ねえさんか」

「ご免なさいね。起こしてしまって」

「いいんだ。別に寝不足で寝てたわけじゃないから」

「お薬のせいね」

「ま、そういったところかな。いやあ、これがまた、実に気持ちいい。早くも天国に到着した気分だぜ、ははは」

「何を言ってるんですか。がんばって治す気にならなきゃダメじゃない! もはや不治の病じゃないんだから」

「おっ、出たね。国会答弁風の口調が」

「あら、そう? きつい感じだったかしら。ご免なさい」

「いいんだよ、きつくて・・・。代替案を出しもしない反対議員なんぞ単なる無責任野郎として、きつく跳ね返してやりゃあいいんだ。その点、ねえさんもなかなか板についてきたぜ」

「まさか、ごっ君。そのテレビで、チャネル4141を見てるの?」

「いや。そのまさかだよ。こいつで、ねえさんの動きはストーカーのように掴んでいるぜ」

「新世代の液晶テレビのようだから、目には優しいんでしょうけど、長い時間、見ていたらだめよ。言うこと聞かなかったら、ケーブルを切断しますからね」

「おっ、出たね。首相の権限かいな?」

「違うわ。あなたを見守る親戚としての権限よ」

「どっちにしても高圧的だねえ。とてもいいこった。チンケな意見はかまわず撥ね除けて、ストレス溜め込むんじゃないよ。とにかく、死に水を取ってくれるのは今となっちゃ、ねえさんしかいないんだから、ぶっ倒れないでくれよな」

「何を言ってるの! 必ず良くなると信じて、がんばりなさい。わかった?」

「ハイハイ、わかった、わかった。ねえさんのほうも、世の中必ず良くなると信じて、総理のお仕事、頑張ってちょ。ベッドの上で応援しているからよ」

「ありがとう。じゃ、アジア会議のあと、また来るわね」

<次章へ続く>

 
  あらすじ 

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小説中に登場する人物・団体・施設・出来事等は全て架空(フィクション)です。

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●制作・著作:蒔苗昌彦

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